
このコラムは、科学ジャーナリスト ほおじろ えいいち が、文章にヒーリング・エネルギーを込めて掲載するものです。はじめに軽く目を閉じて、一度ゆっくり深呼吸したあと、リラックスした気持ちで読んでみてください。今の世の中は強いストレスに囲まれています。そんな中で、本コラムのエッセイを読まれたあなたが、一時でも癒され、何か幸せの予感のようなもの、あるいは、自分がもっと健康で幸せな自分に変わっていける原動力のようなものを感じていただければ幸いです。
※このエッセイの引用転載は筆者の許可が必要です。著作権はすべて筆者が保有します。
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フレイアの心を感じてみよう
彼女は詩や歌がとても好きで、二輪車の馬車をネコたちにひかせて空を飛び、たびたび人々の恋愛を助けにいった。相思相愛の二人がうまく結ばれるように、彼女は二人の上空を飛びながら魔法でもかけていたのだろうか。
こんな話も伝えられている。あるとき彼女が崖の前を通りかかると、小人たちがきれいな首飾りをつくっていたので、それが欲しくてしかたなく、「黄金をあげるからそれくれない?」といった。
ところが彼女があまりにも美しかったので、「黄金なんて欲しくない、自分たちと寝床をともにしてくれたら首飾りをあげる」と小人たちはいったのだ。
そんなとき彼女は必ず相手の願いを受け入れる。そうして彼女は小人たちから首飾りをもらった。それを「プリシングの首飾り」といって、以来彼女の大切な宝物になったという。
またあるとき、彼女の夫が長い旅に出てしまい、いつまでたっても帰って来なかった。それで彼女は悲しみの涙を流しながら世界中を探しまわった。その涙が各地の岩に落ち、しみ込んで黄金となったという。黄金が諸国で少しずつ産出するのはそのためだというのだ。
彼女の名をフレイアという。紀元8〜10世紀にかけて活躍したノルウェーのバイキングたちにあがめられていた「愛と美の女神」だ。
私たちのすむ惑星・地球に彼女の名前をつけたのは、ノルウェー生まれの天体物理学者、故アーナ・ウィラー博士である。私が彼の提唱する仮説を紹介する本(『地球は心を持っている』日本教文社)を書いているときに、何かいい名前をこの星のためにつけてみてはと私が提案してのことだった。
雨が降って体が濡れると、ああこの星はほんとうに水の惑星だ、と感じる。風が吹いて樹々の葉がゆれると、ああこの星はほんとうに空気につつまれている、と感じる。そう、豊かな水と空気。それは宇宙から見ると、素晴らしい青と白の球体だ。スペースシャトルに乗りこんだ日本人宇宙飛行士たちも、帰還後、口をそろえていう。地球は美しかった、と―― 。それが、私たちのガイアだ。
今から30年以上も昔、イギリスの科学者ジェームス・ラヴロック博士は考えた。地球に生命が生まれてから約38億年、地球環境を構成する化学物質は生命を育むのにとても都合よく常に一定に保たれてきた。なぜならば、地球自体がひとつの生命体だからだ、と……。そして友人の作家、ウィリアム・ゴールディングが、その生命体を「ガイア」と名づけた。世に名高い「ガイア仮説」の誕生だ。ガイアとは、ギリシャ神話でいう「大地の女神」のこと。
発表当時ほとんど注目されなかったこの仮説は、いま重い意味を持ち始めている。なぜなら私たち人類は地球レベルで起こっている環境汚染の問題に直面しているからだ。地球ガイアの体に環境ホルモンなどの猛毒物質がまぎれこみ、地球の生命系に重大な影響を及ぼし始めているからだ。皆さんよくご存じの通りである。
しかしながら、地球ガイアは、実は一種の心をもっていたのだと主張したのが、ウィラー博士だ。地球がひとつの生命体ならば、それが心をもっていてもおかしくはない。ところが、彼のいう心は、私たちがふつう思い描く心とはちょっとおもむきが違う。
彼は、この地球は一種の心的な場とでもいうべき、ひとつのマインド・フィールドにつつまれているというのだ。それは電磁場のように物理的な何らかの空間構造やエネルギーをもったものではないかという。そしてそのマインド・フィールドが地球上のすべての生命の発生や進化に影響を与えてきたのではないかというのである。
彼にいわせると、私たちが人を愛し、すべての生命がむつみ合うのも、地球をつつむそのマインド・フィールドの影響である。マインド・フィールドは愛のフィールドでもあり、その作用がすべての生命に及ぶから、生きとし生けるものはみな愛し合うのだ。彼はそう考える。そうすると、マインド・フィールドにつつまれたこの星は、まさしく愛の女神フレイアと呼ぶにふさわしということになる。
夜寝るとき、地球は優しい愛の女神フレイアにつつまれていると想ってみよう。そうすれば、あなたは地球という星の優しい愛につつまれていると感じることができるに違いない。朝目覚めたとき、窓からさし込んでくる光のなかに、フレイアの優しい愛の心がふくまれていると想ってみよう。そうすれば、あなたは今日一日、愛につつまれた優しい生活をおくることができると感じることだろう。
| ほおじろ えいいち 著『ヒーリング・エナジー』(徳間書店)より |
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