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「子供を飼い馴らす」首相官邸サイト内資料が今話題の理由

「子供を飼い馴らす」首相官邸サイト内資料が今話題の理由

教育改革国民会議報告

なぜかこのタイミングで、首相官邸サイト内に公表されている「教育改革国民会議報告-教育を変える17の提案-」という資料の内容が話題なっています。これは、平成12年(2000年)、森政権の時代に作成されたものです。
それの何が問題かというと、「子どもへの方策」と「大人や行政が主体となって家庭、学校、地域で取り組むべきこと」という項目の中に、以下のような文面が記載されているからです。


■遠足でバスを使わせない、お寺で3~5時間座らせる等の「我慢の教育」をする
■簡素な宿舎で約2週間共同生活を行い肉体労働をする
■一定レベルの家庭教育がなされていない子どもの就学を保留扱いする
■「しつけ3原則」の提唱・実施
■出産後の親業教育の義務化
■他の子どもの学習する権利を妨げる子どもを排除する権限と義務を学校に付与する
■トラブルの処理は学校だけでは無理であり、教育委員会が第3者機関を作り、そこで引き受ける
■子どもを厳しく「飼い馴らす」必要があることを国民にアピールして覚悟してもらう
■バーチャル・リアリティは悪であるということをハッキリと言う
■警察OBを学校に常駐させる
■「ここで時代が変わった」「変わらないと日本が滅びる」というようなことをアナウンスし、ショック療法を行う」

…と、なんだこりゃ、と思うようなものばかりです。

この教育改革国民会議とは何だったのかを調べてみたのですが、 Wikipediaには、小渕恵三内閣総理大臣の決裁によって2000年3月に設置された私的諮問機関のことで、森喜朗内閣総理大臣のときまで積極的に開催が続けられたと記述されており、
座長はノーベル物理学賞受賞者の江崎玲於奈氏で、委員にも大学教授などの学者や、経済界などの錚々たる名前が連なっています。

物理学者がリーダーになって子供たちの教育のことを考えるというのは、どうなんでしょう? 物質主義社会に順応する子供を育てるためでしょうか?
また、委員の顔ぶれをよく見ると東大、京大ほかの大学教授、労働組合幹部など左系の人も多いようです。
人選は、官僚たちがやっていた可能性が高いと思います。


そして、この会議の中では、あの「ゆとり教育」も議論のテーマに上がっていたようです。

「ゆとり教育」は、1970年代に日本教職員組合 (日教組) が提起をしたことから議論が始められ、詰め込み教育に反対していた学者や、経済界などの有識者などからも支持されて、小中学校は2002年度、高等学校は2003年度から実質的に開始されました。
しかし、その後、国際数学・理科教育調査 (TIMSS2003)の結果が発表され日本の点数低下が明らかとなるなど、日本の子供たちの学力低下が問題になりました。
この流れを見ると、「ゆとり教育」とは、学校での学科教育をいい加減にして、その代わり日教組・教育委員会・学校・家庭・自治体ぐるみで子供に対する思想教育を強化することが目的だったのかもしれません。


今この時期に、何がきっかけでこの資料が話題になっているのかというと、どうも集団的自衛権の行使容認が閣議決定された2014年7月1日にTwitterでの投稿が拡散されたことから始まったようです。
なるほど、これも情報工作だったのか!

ちなみに、「ゆとり教育」を廃止したのは安倍さんです。
2007年、安倍首相の下「教育再生」と称してゆとり教育の見直しが着手され始めて、脱ゆとり教育へ路線変更されたのです。
ですから、これと安倍内閣が今やっていることを関連付けて批判している人たちは支離滅裂と言うしかありません。


それから、ちょっと視点を変えて言いますが、世の中で起きていることというのは、ある意味で個人の生活の中で起きていることの反映なのです。

日本には、以前から子供を飼い馴らそうとしていた人たちが多くなかったでしょうか? 
………それは「親」たちです。

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親が子供を自分の主義主張に染めようとして、教育ママになったり、自分の言うことを聞かないとすぐに大声で怒鳴ったり、叩いたり
………これ完全に子供に対する人権侵害で「飼い馴らし」行為ではないのでしょうか。

この教育改革国民会議報告が出てから15年が経過した今、精神疾患を患っている大人たちが非常に多いです。
心身医学と言って病気と心との因果関係を研究するスピリチュアルな医学があるのですが、それによると、精神疾患や呼吸器系疾患の原因の多くが子供時代に体験した親からの抑圧にあると言います。

子供は親の所有物でもなければ、国家の宝でもありません。
人間は、大人も子供も同じ立場で、魂の体験ワークを一緒に学び合うために、この世に生まれてきたのです。

(やしろたかひろ)



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