精神世界は現実社会に落とし込んでこそ本物!共生社会を共同建設する「イヤサカの会」のスピリチュアルブログです。

正義が生み出す新たな対立と創造が生み出す平和

正義が生み出す新たな対立と創造が生み出す平和

正義の味方

これは、最近体験した、私とある男性との会話の内容です。
彼は医師や薬剤師などの有資格者ではないようですが、職業として健康指導をされている人らしいです。

彼 「予防接種でインフルエンザが予防できるっていうのはウソですからね。あれは企業を儲けさせるためだけの陰謀です。実際には予防接種は害でしかありません。」
私 「確かに、ある老人ホームでは入所者全員が予防接種を受けさせられているらしいのですが、毎年、施設内でインフルエンザが流行します。それっておかしいですよね。」

・・・このへんまではお互いが意気投合。

彼 「薬もそうですね。精神科の薬なんて絶対に飲むべきではありません。」
私 「私も出来れば飲まない方がいいと思います。軽い鬱病ぐらいならね。でも、重篤な精神疾患の場合にはどうしても薬を飲まないと本人が苦しみから解放されなかったり、同居している家族が疲弊してしまうことがあるんです。やむおえない場合もあるんですよね。」
彼 「確かに家族がやられちゃうことがありますね。でも、寿命のほうを考えたら薬は飲まない方がいいですよ。」
私 「程度にもよりますが、薬に代わる方法がなかなか無いんですよね。代替医療分野で栄養療法とかいろいろ言われていますけど、そういうのが全く効かない患者もいるらしいです。」
彼 「その人が精神疾患になった原因があるわけで、そこを考えなければいけないんですよ。」
私 「遺伝が原因であるケースもあるらしいんですよ。」
彼 「・・・・・!!」

・・・このへんで彼の様子が徐々におかしくなってきた。

彼 「とにかく陰謀が多いんですよ。そういうことを研究してる人は、私は○○さんぐらいしか知らないんですけどね。」

・・・精神医学不要論や陰謀論で知られている、某ドクターの名前が出てきた。

私 「あっ、○○さんですか。あの人は大麻を批判してるんですよねー。」
彼 「えっ、大麻? どういうことですか!?」

・・・私が大麻の説明をしはじめたら彼の私に対する態度が険悪になり、今までしていた会話とは全然関係の無い話題(健康知識や大麻に関する話題ではない)に切り替えて私に難癖をつけてきたのだった。

どうやらこの人は、某ドクターの信者だったようだ。
とんでもない人に大麻の話をしてしまった。
時すでに、後の祭り。



この人は、いわゆる「正義の人」でした。陰謀の話が大好きで、西洋医学はウソばかり、心理カウンセラーはインチキな職業……と、世の中を全否定しているような印象を受けました。
そして、自分の認識と違う意見を言われると感情的になって相手に喧嘩を仕掛けてしまう。

この人にしても、某ドクターにしても、最初は皆、正しい健康知識によって人々を幸せにしたいという高い志を持って勉強を始めたのだと思います。
しかし、人を幸せにするために得たはずの知識が出会った人たちと戦うための道具になってしまうと、幸せでは無い状況を自分でつくっていることになります。すなわちそれは、陰謀の仕掛け人たちの罠に自らはまっているだけなのです。
世の中の陰謀を知ることが周りの人との新たな対立を生み出すことであるならば、そんなものは知らないほうがマシでしょう。


有害な食品添加物や汚染された野菜や魚や肉や水や空気……。私たちは、そういうものをすべて避けて生活することが出来るでしょうか?
買い物へ行った際に注意をすれば遺伝子組み換え食品ぐらいは避けられるかもしれませんが、すべてを避けようとすれば買えるものが無くなってしまいます。まして外食などをすれば私たちは完全に無抵抗な状態になります。

そういうことに神経質になり過ぎて世の中を憎んでしまうような人は、ストレスで体が冷えてそれが原因で病気になってしまうでしょう。癌は体を冷やせば簡単に発症する病気です。
また、アメリカのエルマ・ゲイツ博士は、人が吐く息から取った沈殿物をマウスに投与する実験の結果、怒りや憎しみや悪意の感情が人体内に毒素を作ると発表しました。
しかし正義の人たちは、そのような自己の内面の問題が原因であるにも関わらず、自分が癌になったのは食品添加物や環境汚染のせいだと主張し続けるでしょう。

有害なものを徹底的に避ける引き算の対応よりも、自身の体のほうに免疫力やデトックス力を付ける足し算の対応のほうが良いのではないでしょうか?
ここで言う足し算とは創造のことです。創造的な生き方が人の生き甲斐と社会の平和をもたらします。

黄金バット

私たちは子供の頃、メディアが作った空想の世界によって、正邪を区別する思考と、勧善懲悪の意識とを刷り込まれてきました。
歴代ヒーローの中で最も強かったのは黄金バットでしょう。
毎回「強い!絶対に強い!」というナレーションを伴いながら悪と戦うシーンを日本中の子供たちに見せ、最終話では相手から「貴様はなぜ強いんだ!?」と理由を聞かれて「それは正義!」という名文句を吐いた黄金バットは、常に相手を圧倒する力を持っていたのでピンチがありませんでした。

現実の世界はどうでしょうか? 
中東情勢などを見ればよく分かるように、人を憎めば憎むほど、憎まれた相手はますます強くなっていきます。正義を強調すればするほど、対立と暴力が大きくなることが多いのです。
悪を憎み、悪を倒すという引き算の生き方を徹底する正義の人たちは、些細な事で周りの人と摩擦を起こしやすく、不幸の連鎖に陥っていきます。


最も大切なことは
その人の主張が正しいかどうかではなく
その人の生き方がどうかである。

悪に勝利させない方法は
善良な人々が悪を懲らしめることではなく
新しい価値観を創造することである。

(やしろたかひろ)



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