サル年の暮れに浮上したピコハラ問題から読み解く、オンリーワンの時代への転換期
サル年の暮れに浮上したピコハラ問題から読み解く、オンリーワンの時代への転換期
今年も忘年会シーズンになりました。今年の忘年会の余興は「PPAP」と「恋ダンス」がツートップだといいます。
今、日本全国の宴会場がピコ太郎氏のモノマネをする男子と、新垣結衣さんのダンスを踊る女子で溢れかえっています。
ピコ太郎氏のPPAPは、日本のみならず海外でも大ヒットしました。
ところが、そのネガティブな副作用として噴出してきたのが、忘年会の席で会社の上司が若手社員に対してPPAPの一発芸を強要する「ピコハラ」問題らしいです。
とりあえず「恋ダンス」は楽しいが、「PPAP」はスベって恥をかく可能性がある。素人がプロ芸人のモノマネをするのは難易度が高く大きなリスクを伴うのです。
アイデンティティーや美的センスを大切にする若者たちの中に、やりたくないと思う人が多いのは当然でしょう。
しかし、サトリ(差取り)世代の年長者たちは、芸が上手い下手ではなく、組織のためにいかに自己犠牲精神を発揮することが出来るか、皆を楽しませるためにいかに恥をかけるか、すなわち自分を捨てて玉砕することに人間の価値を置いていることが多く、そこに世代間ギャップが生じているのです。
忘年会で「ピコハラ」全国蔓延中 PPAP命じられ「目が死んでる」- J-CASTニュース
http://www.j-cast.com/2016/12/05285287.html?p=all
忘年会での「PPAP」強要「ピコハラ」に警戒の声…パワハラではないのか?- 弁護士ドットコム
https://www.bengo4.com/c_5/c_1623/n_5475/
ピコハラを受け、ピコ太郎を嫌いになった1日でした。
— 竹友 (@ymytake3) 2016年12月21日
忘年会でPPAPとか、どう考えても滑る未来しか見えない。
— マツ犬 (@__matmatz__) 2016年12月21日
PPAPを忘年会でやらせるの
— ぱじ (@PAJI_SSS) 2016年12月16日
元々全くおもんないネタを素人が面白いと期待されて強制的にやらされるの地獄としか言いようがないし
社会人のイジメに相当するでしょ
ちょっと男子ー、忘年会で仕方なくピコ太郎するのやめなさいよー。替え歌とかじゃなく、そのままやっても確実にスベるだけよー。
— ちょっと男子ー、bot (@tyottodansi_bot) 2016年12月20日
かつて日本の企業には、日常的にパワーハラスメントが行われることで社員を会社に絶対服従させる文化があり、それが日本の経済発展を牽引してきたという側面があります。
その当時は、社会人たるもの自ら進んで企業戦士となりサービス残業をして滅私奉公するのは当たり前という風潮が強く、パワーハラスメントという言葉もブラック企業という言葉も存在しませんでした。
ピコ太郎氏の役割の一つの側面は、まさにその時代を連想させるコスチュームを纏ってサル顔で踊りながらメディアに露出し、パワハラ問題を浮上させることによって、古い考え方を終焉させることだったのです。
バブル経済期の日本は、没個性の時代でした。すべての人々が蓄財やマネーゲームにいそしみ、流行りものが大好きで皆で同じブランド製品を身に着けて、皆で同じ土俵の上で競争し合っていた時代です。
そのような大衆文化に迎合せず違いや個性を大切にする人たちのことを、世間は社会性に欠けるダメ人間として「オタク」と呼ぶようになりました。特に当初のマスコミは、「オタク」を気味の悪いエイリアンのような人たちを表す言葉として用い印象操作をしました。
今年の忘年会の余興はPPAP縛りなので、弊社の社員は全員が個別にPPAPをすることがすでに決定しています。
— iιιnеss sёx ρisτoιs (@iLLNE5S) 2016年12月21日
ピコ太郎さんのPPAPを知らず、職場の上司(50代)に流行を教わる夫(28歳)
— 常タイツ磐 (@nurumayu127) 2016年11月19日
今、部下にPPAPを強要している上司たちのほとんどは50代以上のバブル世代の人たちか、バブル世代の影響を強く受けてきた40代ぐらいの人たちでしょう。
彼らはモノマネ猿科パワハラ種に属するオヤジたちであり、最後のあがきとしてサル年で暴れているのです。
彼らはかつて、組織やリーダーの考え方ややり方を全体で共有することが人として正しい生き方だというサトリ(差取り)の境地に至っており、サル山のような組織を守り、そのボスザルになることを目指す生き方をずっとしてきた人たちです。
彼らの被害者となっているのは30代以下の主にインディゴ世代でしょう。インディゴは世の中の古いパターンを破壊していく役割をもって生まれてきています。
今はかつてオタクと呼ばれた少数派が徐々に社会の主流になろうとしている過渡期に入っています。そしてまだ先のことですが、今の社会システムが物理的に崩壊すれば、次は究極のオタクであるヒッピーの時代が来るでしょう。
古いパターンを守ろうとする勢力と、それを破壊するために現れた勢力とのせめぎ合いが始まっているのです。
忘年会などでPPAPを無理矢理やらされるピコハラなんて造語まで生まれていたなんて。しかし会社の宴席で素人がアレをやって盛り上がると錯誤してるオヤジ世代の想像力の無さって一体
— くろさわ (@pandemonium_s) 2016年12月18日
もしあなたの会社の上司や先輩の中にもモノマネ猿科パワハラ種に属する人がいたら、遠慮なくそういうパターンはもう古いことを教えてあげましょう。
彼らは時代の要請によって自分の個性を埋没させてしまった世代ですが、本当は彼らも自由に飛びたかったのです。サル山のナンバーワンではなく世界のオンリーワンになりたかったのです。
そして彼らは今、誰からも束縛されずに我が道を行こうとしているあなたたちを見て羨ましく思い、またある意味で妬んでいるのです。
今からでも遅くない。インディゴ世代やクリスタル世代の人たちが彼らの背中を押してあげてください。
しかし、それでも彼らがあなたを自分の言い成りにしようとして、融通がきかないと罵るのならば、そんな会社はさっさと辞めてしまいましょう。
アーティストたちは人に命令されたり人と同じことをするのは好まないし、団体行動が苦手なこともあるので、古い思考の人たちから見たら堅物であるのは当然です。特にボスザルになりきっている人たちは自分のポジションを死守したいので、そんなあなたを徹底的に非難しようとするでしょう。
申年の2016年から酉年の2017年へ移るタイミングは、モノマネ猿の時代から大空へ羽ばたくアート鳥の時代へ移行するタイミングです。
これからは美術・音楽・文芸・ハンドメイド・発明といった活動が社会的に支持される時代になるでしょう。自分が好きなこと、得意なことを創意工夫をもってやる時代です。
また、地を駆ける猿から空を飛ぶ鳥への移行は、価値観の大逆転を意味しています。
さらに、酉年の鳥が辰年の龍と違うのは現実に存在している動物であることから、しっかりと現実に根差しながら羽ばたいていくことを意味しています。
したがって、考え方の古いオヤジ世代たちから見れば、これからはかなり高度な時代になります。しかし、その流れに乗れなければ取り残されてしまうのです。40代以上の人たちはいったん過去の栄光を脱ぎ捨てて、自己改革を行い想像力を養う必要があります。
私自身もそのような古い世代に属する者のひとりです。
私は1960年代に地球に降り立ったパイオニア・インディゴで下記にまとめたような経歴を持っていますが、やはり長い間会社という組織に所属して、競争社会の中でパワーハラスメントを体験しながら苦悩し感化されてしまった経緯があります。
オタクを貫くつもりだったのが、いつの間にか自分が嫌いなことでも自分の個性が埋没するようなことでも皆と連帯して一緒にやるような組織人間になっていました。
引きこもりの人たちは本来アーティストだと思います。自分の個性を大切にするために、モノマネ猿が支配している社会から身を隠すしかなかったのです。私のように引きこもることが出来なかった人は、無理やり彼らに合わせてモノマネをしながら生きて行くしかありませんでした。
アーティストたちは決して孤独を好んでいるわけではなく、上下関係もルールも強制も無く互いの違いや個性を尊重し合える本物の仲間を求めているのです。
そこで、来年以降は私が自分自身を変革させる目的も兼ねて、創作グループを作りたいと考えております。
その運営にアイデアや補助をいただけるインディゴ世代以下の方を求めています。
それぞれに違う役割とそれに伴う個性の違いが尊重され、創作活動が推奨される世の中を共同創造していきましょう!
私が嫌いなもの
背広とネクタイ、制服、ものまねコスチューム、組織の上下関係、規則
もし自分が演劇の主役をやるとしたら
ジャン・バルジャン (信じられないような罪状で最初からラストまで逃げ回る主人公なんて刺激的な役だ!)
実は私は幼児期に…
ウルトラマンになりたい衝動が抑えられず、幼稚園のすべり台の頂上から両手を斜めに大きく上げてうつ伏せ状態で「シュワッチ」と叫びながら頭から滑り落ちた。1回目は成功したが2回目は途中で落下。先生が血相を変えて走り寄ってきて説教された。
実は私は小学生時代に…
犬と会話することが出来て、自分の体よりも大きな野良犬を手なづけるようなことが続き親を困らせた。
子供らしからぬ花札と囲碁を覚えた。
タレント事務所のオーディションに自分で写真を送って応募。書類審査を通過したが親に反対されて本審査には行けなかった。
実は私は中学生時代に…
謝恩会で演じるコントのシナリオを書いて先生たちを爆笑させた。(内容はロッキード事件のパロディ、自分の役は小佐野賢治)
実は私は高校生時代に…
体育祭の騎馬戦では上に乗り無敵だった。
百貨店の福引でチケットを当てた石野真子ショーを学校をサボって観に行った。
実は私は大学生時代に…
歌を歌っていてNHKスタジオの入館証を持っていた。
三鷹駅前のパチンコ屋の景品で麻雀牌をゲット。以降、私の下宿は雀荘化した。
実は私はサラリーマン時代に…
一部上場企業に新卒採用されたが規則漬けの社風とパワハラ上司の下で息が詰まり、昇格試験に合格した直後に退社。
次の就職先では、部長にセクハラされていた元雑誌モデルの女子社員と会社帰りに何度か二人だけで食事して、それがその部長にばれて恨まれパワハラされて退社。
生まれて初めて所有した携帯電話が大宮駅前のゲームセンターのクレーンゲームで釣り上げた景品だった。
童話作家を目指してコンペに出品。一次審査まで通った。
自分には空に浮かぶ雲を消す能力があることに気づき、台風の進路を変える挑戦もしてみた。
付き合っていた11歳年下の彼女が和風オタクで、髪型が三つ編みおさげ、愛読書が「万葉集」、習い事が長刀(なぎなた)だったが、好きなタレントはマドンナで、好きな嗜好品がセブンスター、住んでいる所が新宿歌舞伎町のど真ん中でかなり物騒だった。