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安倍昭恵夫人は危険思想家なのか?-ヒッピームーブメントの次に来るもの

安倍昭恵夫人は危険思想家なのか?-ヒッピームーブメントの次に来るもの

安倍昭恵

中日新聞のWebサイトの中に、中島岳志氏(東京工業大)の論評で森友学園問題に関連して安倍昭恵夫人の思想を批判する記事がありました。

『ナチュラルとナショナル 日本主義に傾く危うさ 中島岳志』
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/rondan/list/CK2017032802000265.html

中島岳志氏は、『週刊金曜日』編集委員や朝日新聞書評委員を歴任した人物です。
彼は、「昭恵夫人のベースにあるものは日本を神聖視する危うさを含んだ幼い思考である」という石井妙子氏の意見を紹介。
そして、彼女は戦前期の危険な超国家主義者の性質と似ているとして、ヒトラー思想との関連性も指摘しながらスピリチュアルな志向性が日本主義化する現象は危険であると主張しています。

この内容は、「日本を取り戻すことは大麻を取り戻すこと」などの発言をした昭恵夫人に対して、極右もしくはカルト予備軍のレッテルを貼るものです。
戦後の日本には、自分の国の伝統的な精神文化を支持するようなことを言うと右翼のレッテルを貼る人たちが存在しています。このような傾向は外国にはあまり見られません。
公の場で評論をする人たちは、どのようなことを主張している人を右翼というのかという定義や線引きを明らかにする必要があるのではないでしょうか。


また、中島氏は、昭恵夫人の志向がヒッピー文化が変質して伝統礼賛論へと傾斜したものであるとしていますが、どう考えても昭恵夫人とヒッピーはイメージが繋がりません。
これもまたエコロジーやスピリチュアル、大麻などに関心を持つ人々を十把一絡げにして危険思想と関連付けようとしている理論のように思います。

ヒッピー文化は、既存社会の価値観に縛られた生活を否定し文明以前の自然な生活へ回帰しようとするものでした。
1960年代、経済大国のエゴによって引き起こされたベトナム戦争の惨劇の最中に、その反動としてキリスト教的価値観を否定し人間として自由に生きるという一大ムーブメントが起きたのは必然だったでしょう。
ヒッピームーブメントの意義は、あの時代の調整作用でした。各自で手に職をつけて自分の持っているものを互いに分け与え、貨幣経済に依存しない生活をするという点では彼らは進化していました。しかし、現実から乖離する傾向が強かった彼らの中には薬物中毒に陥ったりカルト宗教を創設する者もいました。

現代でもスピリチュアルにフォーカスしている人々の中に、ヒッピーに憧れる層があります。しかし、人類の進化のプロセスとしてこれから起こるのは決してヒッピームーブメントの再興ではないと思います。
地球よりも進化した惑星の人々があのヒッピーのような生活をしているとは考えられません。大麻と有害な薬物との違いもきちんと認識しているでしょう。スピリチュアルと現実との整合性を取ることが今の私たちの課題です。
これから人類に起こるムーブメントは、古代先住民の文化も近代文明も否定せず、むしろそれらをすべて融合させて新しい時代を創ろうとするものでしょう。その流れには真のスピリチュアリティがあり、科学文明の進歩を受け入れつつ人々の精神を変容させていく性質のものなので、それが反社会的な活動や薬物使用やカルトへ進行していくことはありません。
ただしそれでも、これからしばらくの間は、そのような新しい流れを担おうとする人々に対して右翼やカルトのレッテルを貼る者が現れるでしょう。

自分と違う志向やキャラクターの人間を見ると戦いたくなるのが今の地球人です。
違いを受け入れつつ互いに繁栄していくのが真のスピリチュアリティではないでしょうか。それが出来る人と出来ない人で人類は二極分化するのでしょう。


国会で小競り合いが行われている森友学園に絡む議論は、野党が安倍政権を打倒することを目的として、意図的に問題の本質をすり替えて国会を紛糾させているものです。
森友学園も重要かもしれませんが、今の日本は国内外に様々な難しい政治課題を抱えています。国会の運営費は1日当たり3億円と言われています。

(やしろたかひろ)



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