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女性性の復興を目指す女神ムーブメント …ヒッピーとの比較においての考察

女性性の復興を目指す女神ムーブメント …ヒッピーとの比較においての考察

ジョン・ラファージ「夜明け」

ジョン・ラファージ作「夜明け」

戦前の日本は男女の役割分担が明確でした。外へ出て戦ってくるのが男性で、地域のコミュニティを守り家族の絆をしっかりと守るのが女性の役割でした。
ところが戦後は日本社会が欧米化して男女平等の名の元に女性が男性と同じ仕事をするようになり、社会生活の中で男性と女性の違いが無くなっていきました。

中には少数のたくましい女性たちもいますが、多くの場合、もともと男性同士が戦っていた世界に女性が入り込んでもなかなか優位に立つことは出来ません。
夫が自分を尊重してくれない、好きな事をさせてくれない、DVであるなど夫婦間の問題で悩む女性が増えてきたのは、男女の関係性が変化したことによって女性たちが男性たちから見下されてしまっていることが原因です。


そのような現代において女性たちが中心になって起きているムーブメントが、音楽や美術を伴ったり、あるいは“女神”“天使”といった代名詞が使われることの多い新・スピリチュアルです。
それらは女性性の復興運動であり、女性たちがアイデンティティーを取り戻すためのムーブメントでもあると思います。
私はこれを“女神ムーブメント”と呼びたいと思います。
男性がこのような活動に参加することもありますが、その場合には男性たちの内側にある女性性にフォーカスされます。

彼女らは歌や踊り、楽器の演奏などの中に愛と平和の祈りを込めますが、そこに一元化された思想はありません。ヒッピーたちのように音楽の中に社会批判や政治思想が持ち込まれることはありません。


アワの歌 柏田ほづみ

ベトナム戦争当時、精神的に傷ついた元兵士などが立ち上がって起こしたのがヒッピー・ムーブメントでした。
やはり愛と平和を訴えるムーブメントでしたが、ヒッピーたちのエネルギーは男性性でした。
彼らには反体制的な思考が強かったり、社会とうまく融和できなかったり、麻薬を使用したりといったネガティブな側面があり、そういうことが世間に受入れられなかったことも原因になって徐々に衰退していきました。

日本では医療大麻がなかなか認められないと言いますが、大麻と麻薬のイメージが一緒になってしまったのも60~70年代のヒッピーたちに責任の一端があります。
現代にもヒッピーと呼ばれる人たちはいますが、昔のような退廃的な活動や反社会的な活動をする人たちはほとんど居なくなりました。ヒッピーに属していた人たちが女神ムーブメントの担い手へ転身しているケースもあります。

ヒッピーが癒されて男性性が覚醒した時にはスティーブ・ジョブズのような大実業家が誕生し、物質界の発展に寄与します。
女神たちが癒されて女性性が覚醒した時には非物質界が発展するでしょう。しかし、女性性が癒されるのはこれからです。


真琴演奏 出沼理恵子

女神たちの活動には先生と生徒といった上下関係が無く、ピラミッド型の組織もありません。それらは自発的で個々にオリジナルなものです。
男性性の強い人たちから見たら、そのような彼女らの活動に不快感を覚えることもあるでしょう。しかし、最終的にはそのような動きよって男女が真の意味で協力し合える地上の楽園が完成するのだろうと思います。
彼女らの活動は魂の衝動から発生しているものであり、巫女的であり、菩薩や天使といった高次元の存在たちの応援を受けているものであることは間違いありません。

男性には現実社会から距離を置くことで問題を解決しようとする側面がありますが、女性性は横の繋がりを広げようとします。
インターネットという技術を開発したのは主に男性たちですが、そのインターネットにインナーネットを繋げて世界平和を達成するためのツールとしてうまく活用してけるのは女性たちでしょう。

(やしろたかひろ) 



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