なぜ動物はオスのほうが美しいのか?
なぜ動物はオスのほうが美しいのか?
子供の時に動物園へ行って、なぜ動物はメスよりもオスのほうがオシャレなのだろうか?と考えたことはないでしょうか。
これはオシドリで、左がオス、右がメスです。
これはライオンで、左がオス、右がメスです。
クジャクも、ゾウも、メスよりもオスのほうが魅力的な格好をしています。
人間の場合は、女性が化粧をしたり着飾ったりするのに、逆ですね。
では、人間の女性はなぜオシャレをするのでしょうか?
このことについて、中部大学の武田邦彦氏が生物学的に説明しています。
普通の動物は、オスに性欲があってメスが受け手です。だから、子孫を残すためにオスが自分を魅力的に見せてメスを誘おうとするわけです。
かつて人間もそうでしたが、200万年前に頭脳が発達して男性の性欲が衰えました。この時に、男性の性欲は相手から誘導される性欲に変わったらしいのです。
人間は他の動物とは逆で、メスが誘ってオスの性欲を引き出すというパターンなのです。
そのため女性たちは化粧をするようになり、さらに男性から誘われるような性質を身に付けました。たとえば女性が恥じらうようになったり、引っ込み思案になったりしたのは、男性がそういう女性の仕草に釣られて性欲が湧いてくるからなのです。女性の体つきが丸みを帯びているのも男性を誘うためです。
最近は草食系男子というのが増えてきていますが、それは女性の誘導失敗だと武田氏は言います。
オカマと呼ばれる男性も増えています。女性たちがあまり男性を誘わなくなってくると、男性が女性的になると言います。
そういう意味で言えば、女性は男性の人生をコントロールすることが出来る立場です。
女性がいつもオシャレをして、なおかつ男性を頼りにしているようなふりをしていれば、男性は機嫌よく働きます。
もし離婚をしたければ、子供に向かってお父さんの悪口を言っていればいいのです。
女性たちが男性的になった代わりに男性たちが女性の役割を担当するのも別に良いのではないか、と考える人もいるかもしれません。
しかし、男性はいくら仕草が女性的になったとしても、子供を産むことが出来ません。
したがって、子孫を残すという生物学的な機能から言えば、男性たちがあまり女性的になっても、それは少子化を進行させるだけで好ましい状況とは言えないのです。
男女平等と言われて女性が社会進出する時代になっていますが、人類の幸福や繁栄ということを考えた時に、果たしてそういうことがどうなのか、ということも考えてみなければいけないと思います。