弘法大師が白蛇の導きで弁財天を降ろした名草巨石群
2017.04.15
カテゴリ:日本と世界の歴史
弘法大師が白蛇の導きで弁財天を降ろした名草巨石群
今日は、巨石群を歩いてきました。
栃木にはあちらこちらに白蛇伝説があります。
歴史の街、栃木県足利市は室町幕府を開いた足利氏の発祥地として知られ全国から多くの人々が訪れますが、郊外へ行くと観光客にはあまり知られていない神秘の景勝地があります。その代表格が名草巨石群(名草厳島神社)です。
今日は土曜日でしたが、この場所ですれ違ったのは数名のみでした。
弘法大師空海は白い大蛇に道案内されて清水の流れる大きな岩にたどり着き、ここに弁財天を勧請したと言われています。
以降、この地の人々は、神秘的な姿の巨石群に神性を見出し、磐座(いわくら)として信仰してきました。
名草弁天の社殿の前には「胎内くぐり」で知られる御供石と、弁慶の割石があります。
胎内くぐり…この洞穴をくぐると、子宝に恵まれ、妊娠中の女性は安産になると言います。
弁慶の割石…弁慶がこの岩の上で仁王立ちになって杖で突いたところ、その怪力で真っ二つになったと伝承されています。
今日の南栃木は少し暑いくらいの天気でしたが、ここの森林は強力なマイナスイオンと爽やかな冷気に包まれていました。
さらに奥の院へ歩いて行くと、石割楓・御船石・葛籠石つづらいし・鼓石といった巨岩、奇石が重なりあい、これらの下を岩清水が流れています。
(撮影 やしろたかひろ)