弥栄-いやさかの会

W杯 日本人サポーターの観客席清掃が「奴隷根性」論争に

W杯 日本人サポーターの観客席清掃が「奴隷根性」論争に

画像の説明

サッカーのFIFAワールドカップで日本代表チームが強豪国チームを破って決勝トーナメントにコマを進めたことで国内は湧いていますが、海外では日本人サポーターたちが試合会場の観客席を清掃する姿が今回も話題になっています。
(写真出典: 読売新聞オンライン)

国際サッカー連盟(FIFA)の公式ツイッターは、さらに日本代表について「ロッカールームをぴかぴかにして去った。どうもありがとう」と投稿し、日本代表が感謝の言葉を記した紙や折り鶴を置いていったことを写真付きで紹介しました。

ところが......

国内の某大手企業会長のI氏(58歳)が自身のツイッターで「ただの自己満足 掃除人の仕事を奪っている」「日本人の劣化が口惜しい。ゴミ拾いを褒められて喜ぶ奴隷根性に大和民族が成り果てたことに憤ってる」などの意見を発信しました。

さらに、政治家で国際政治学者のM氏 (74歳)も自身のツイッターで「身分制社会などでは、分業が徹底しており、観客が掃除まですると、清掃を業にしている人が失業してしまう。文化や社会構成の違いから来る価値観の相違にも注意したい。」と意見を発信しました。

韓国放送局JTBCでは、日本人サポーターによる清掃活動が世界的に評価されているという話題に触れつつ、このような論争についてキャスターらが以下のように言葉を交わしました。

「反日感情を持っている国から出た批判でしょうか」
「普通ならそう予想するでしょう。ところが日本の中から出た非難です。」
「奴隷根性とは、言葉が少し過ぎますね」

(出典: フットボールゾーン)

観客が自分たちが使用した観客席を清掃することは、むしろ奴隷制度や身分制社会を否定する行為です。
世界から評価されている日本の若者たちの行為を、国内の経済人や政治学者がわざわざ批判するというのは、どういうことなのでしょうか?

「彼らが掃除人の仕事を奪っている」という考え方も甚だしい時代錯誤です。
ポランティアが街を清掃する活動についても、そのように見ているのでしょうか。
私の家の近くのスーパーマーケットでは、ロボットが店内清掃をしている光景を時折見かけます。
今ワールドカップが開かれているカタールも、AIやロボットの先進国です。

18世紀半ばに起きた産業革命以降、世界経済はピラミッド構造によって維持されてきました。それは、強い者が弱い者を低賃金で長時間労働をさせるシステムです。
日本でも個の生き方よりも組織の力が優先され、会社のために滅私奉公をすることが美徳であるかのように教え込む教育が続いてきました。
かつて、サラリーマンの流行語に「24時間働けますか」というものがありました。

大きなピラミッド組織の最下層の人たちが身を削って働いている時間に、組織の最上位に居る人たちはゴルフをしたり、サウナへ通っているというのが現実でした。これは宗教組織も同様です。

しかし、これから従来の人間の仕事がAIとロボットにどんどん奪われていく時代になっていきます。
人間が人間を強制労働させて搾取する手段であったピラミッド構造は、もはや不必要になるのです。
そのような新しい時代を迎えて、仕事の概念や社会のシステムを根本的に変えていかなければならない時期に今はあるのです。

小学生が学校で教えられる「体育座り」は、かつてエジプトの奴隷がさせられていた座り方だそうです。「前へならえ」は、軍隊のやり方です。

古い洗脳教育を受けてきた長老の経営者や政治家には早く引退していただいて、思い切って若い世代へバトンを渡していくべき時期に来ているのではないでしょうか。

(やしろたかひろ)


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