弥栄-いやさかの会

牡羊座新月の皆既日食と終末予言

牡羊座新月の皆既日食と終末予言

皆既日食

4月8日太陽が月と重なり完全に隠れる皆既日食がアメリカを横断する形で見られ、その数分間、あたりが夜のように暗くなりました。
「圧倒されて涙が出ました」と話す人も。

今回の皆既日食は、牡羊座新月によってもたらされました。
占星術的に言うと、皆既月食は「古いものが終わり、新しいものが創造される」ことを意味し、牡羊座と新月は両方とも「スタート」を意味するそうです。
破壊と創造というメッセージが非常に濃く出た天体ショーだったと言うことができるでしょう。

今回の日食が聖書の黙示録にある内容とシンクロしていたことから、アメリカ国内で終末思想が広がりました。
世紀が変わるタイミングや、世の中が激変する時期にこのようなネガティブなスピリチュアルが過去に何度も出現してきました。
変化を恐れる人間の意識がそのようなムーブメントを産み出しています。

最近話題になった終末予言をいくつか検証してみたいと思います。


皆既日食にまつわる黙示録の予言

聖書の黙示録に「7つのニネベで太陽の光が消える日、7つの封印が開き、神の裁きが始まる」とあります。
アメリカにはニネベという名前の町が7ヶ所あり、今回はその7つ全ての町で皆既日食を観測したため、この終末予言が拡散されました。
しかし、聖書の正確な記述は、神は堕落したニネベを滅ぼそうとするが、日食の最中にヨナが神の言葉を伝えてニネベが悔い改めて救われるという物語になっています。
つまり、皆既月食のタイミングでアメリカという国家がポジティブな形で新しく作り変えられることを意味する予言だったのかもしれません。


2025年7月についての予言

1999年に引退した漫画家・たつき諒氏の「私が見た未来」という作品の表紙に「大災害は2011年3月」という記述があり、彼が東日本大震災を的中させていたとして注目を浴びました。
そしてさらに、本書の中に「本当の大災難は2025年7月5日」という記述があります。
この話が世間の話題になってから、複数の自称予言者が2025年7月に大災害が起こることを主張するに至っています。
しかし、それは彼らが未来を見ているわけではなく、2025年7月を意識している人々が作り上げた集団想念を映像的に見ているのではないかという説があります。


ファティマの予言

1916年、ポルトガルのファティマという小さな町に住む3人の子供の前に聖母マリアが現れて3つの予言を授けたという話です。
その一つめは第一次世界大戦がまもなく終わること、二つめは第二次世界大戦の予言でした。
そして、三つめの予言を聞いた当時のローマ法王がショックで気を失い、その内容の公表が禁止されたといいます。
最初の2つの流れから考えれば、3つめは第3次世界大戦の予言ではないかと考えることができます。しかし、もしそうだったすればその内容の公表が禁止されたり、ローマ法王が気を失うというようなことはなかったでしょう。
私は、ファティマ第3予言の真相は、人類と宇宙人とのオープンコンタクトの予言だったのではないかと推測します。
もしそのようなことが起きればキリスト教が否定されてしまい、バチカンにとって一大事となるのです。


聖徳太子の予言

聖徳太子の書「未来記」に記述された予言がことごとく的中していると言われており、その中にある、2030年頃に人類が滅亡の危機に陥るという内容が今話題になっています。
また、「天、不義を憎んで怪物を下す」という記述があり、その怪物とはクハンダ(悪鬼)のことであり、クハンダとは人間の中に潜む悪心のことを指すという解釈があります。
私は、聖徳太子に影響を与えていたと言われているゾロアスター教の善悪二元論と終末論が「未来記」の内容に反映されたのではないかと推測しています。
一方で、「未来記」と題した文書は多数存在していて、それらのほとんどは聖徳太子の死後に事件が起きた後で書かれたものだとする説もあります。
聖徳太子は様々な文献の中で神懸かった人物として都市伝説的に描かれており、ことに日本書紀の中で大絶賛されています。
大化の改新と絡めて記紀が成立した経緯についは過去にまとめたことがありますが、聖徳太子は天皇制を確立した人物でもあったため政治的な意図でそのような神話が作られたのかもしれません。


【結論】結局、人類の未来はどうなるのか

砂時計


様々な意見があると思いますが、人類の未来については下記バシャールの言葉でまとめることが出来るだろうと思います。

地球にはいくつものバージョンがあり、どのバージョンの地球に行くのかは、あなたの周波数次第です。
あなたがよりポジティブなことを信じていて、ポジティブな行動を取れば、ポジティブな地球に移動していきます。
逆に、恐れが強くてネガティブな信念を持っていれば、それなりのネガティブ地球に移動してしまうことになります。

あなた方の社会には、人類の自己消滅にどれだけ近づいているかという概念があります。
しかし、その概念を、オープンコンタクトの衝撃までどれだけ近づいているかという文脈で捉え直してください。



すなわち、パラレルワールド(並行地球)というものが無数に存在しており、その無数に存在している地球の中から、自分をどの地球に連れていくのかを決めるのは自分自身の意識だということなのですね。

ポジティブ意識を持つ人々にとっての終末論とは、地球という狭い視野の中でしか物事を考えることがことが出来なかった人類の歴史が終焉を迎え、地球外生命体とのオープンコンタクトが行われるような新しい人類の歴史が始まるという概念を指すことになるでしょう。

先祖を敬う、自然を崇拝するといった意識は大切だと思いますが、この信仰を始めなければ人類は破局へ向かうというような恐れの意識を押し付けるスピリチュアルには注意をしましょう。

(やしろたかひろ) 


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