中山康直氏が着目するゾロアスター教について
中山康直氏が展開している「MANAKAリアリティー」と「聖徳太子コード」。
双方の話の中で共通して焦点を当てられているのは、古代ペルシャの「ゾロアスター教」です。
MANAKAはゾロアスター教を「祝祭の星団」という飾り言葉で賞賛し、中山康直氏は仏教と一緒にゾロアスター教を日本に伝えた聖徳太子を宇宙からの使者であると賞賛しています。
ゾロアスター教は、紀元前6世紀ごろに預言者ザラスシュトラ(ゾロアスターとも呼ばれる)によって創始された宗教です。火を崇拝することから「拝火教」とも呼ばれます。聖典は「アヴェスター」です。
ゾロアスター教の特徴は善悪二元論と終末論であり、教義は以下のような特徴的な要素を持っています。
概要
1. 善と悪の二元論
ゾロアスター教は、宇宙が善と悪の二つの勢力によって支配されているとする二元論的な世界観を持っています。
善の勢力は「アフラ・マズダー」(Ahura Mazda)と呼ばれる唯一神で、知恵と光を象徴します。
悪の勢力は「アンラ・マンユ」(Angra Mainyu)と呼ばれ、破壊と闇を象徴します。
ゾロアスター教には多数の神々や霊的な存在が登場しますが、そのすべてが善の神々と悪の神々との戦いにおいて戦士の役割を持っています。
また、ゾロアスター教は「アフラ・マズダーこそ崇拝すべき唯一の神」と唱えており、これが後のキリスト教、ユダヤ教、イスラム教など一神教に影響を与えました。
2. 終末思想
ゾロアスター教では、終末の時が必ず訪れるとされています。
この終末の時には、善と悪の最終的な戦いが行われ、善が勝利し、世界が完全に浄化され、新しい理想的な世界が誕生するとされています。
終末の時には「サオシュヤント」と呼ばれる救世主が現れ、世界を再生させる役割を果たします。この救世主は、人々を悪から救い、最終的な審判を行うと信じられています。
3. アシャの概念
アシャ(Asha)は宇宙の秩序、真理、正義を表す概念であり、アフラ・マズダーの意志を反映しています。
人々はアシャに従うことで正しい生活を送り、最終的に善が悪に勝利することを助けると考えられています。
4. 自由意志
ゾロアスター教は、自由意志の重要性を強調しています。人間は自由に善と悪を選ぶ能力を持ち、その選択が自らの運命と世界の運命に影響を与えるとされています。
最終的には、人間はアフラ・マズダーの側に立ち、善を選択し、悪に対抗することが求められています。
5. 最後の審判と復活
最後の審判の日には、アフラ・マズダーが悪を最終的に打ち破り、世界は浄化されるとされています。
すべての魂は復活し、善を行った者は報われ、悪を行った者は罰を受けると信じられています。
6. 火と浄化
火はアフラ・マズダーの象徴であり、純粋さと浄化の象徴として崇拝されます。
ゾロアスター教の儀式には火が重要な役割を果たし、火を絶やさないことが信者にとって重要です。
7. 倫理と行動の重視
ゾロアスター教は、正しい考え(Humata)、正しい言葉(Hukhta)、正しい行い(Hvarshta)の三つの原則を強調します。これらは、アシャに従った倫理的な生活を送るための基本となります。
8.死後の世界
ゾロアスター教では天国と地獄があり、善行を積めば天国へ、悪行を続ければ地獄に行くとされています。
星や天体との関連性
ゾロアスター教はアストラル宗教(天体崇拝)とも関連が深く、いくつかの神々や霊的存在は星や天体と関連付けられています。その神話において、これらの神々は悪と戦うことによって輝きを放っています。
星や天体は、神々の力や存在を象徴するものとして、ゾロアスター教徒の信仰の中で重要な役割を果たしてきました。
例えば、次のような神々が星と関連付けられています。
アフラ・マズダー(Ahura Mazda):
アフラ・マズダーはゾロアスター教の最高神で、宇宙の創造者であり、全知全能の存在です。彼は天体全体、特に天空や光と関連しており、星々を含む宇宙全体が彼の秩序の一部と見なされています。
ティシュトリヤ(Tishtrya):
ティシュトリヤはゾロアスター教における重要な神で、しばしばシリウス(おおいぬ座のα星)と関連付けられています。彼は雨をもたらす存在であり、干ばつから土地を救うために悪霊と戦う神として崇められています。
ミスラ(Mithra):
ミスラは太陽と契約の神で、太陽そのものや光と密接に関連しています。彼は正義と真実を象徴し、太陽の動きとともに世界を見守る存在とされています。
北極星の位置づけ
ゾロアスター教において、北極星(ポラリス)は特別な象徴的な意味を持つ星とされています。北極星は、天の中心に位置し、常に同じ場所に輝いているため、安定性や不変性の象徴と見なされてきました。
北極星はゾロアスター教の宇宙観において、天の中心、あるいは宇宙全体の軸としての役割を果たしており、善の力や神聖な秩序の象徴とされています。ゾロアスター教では、宇宙が善と悪の二元的な力によって支配されていると考えられており、北極星はその善の側面、特にアフラ・マズダーが宇宙を支配する力を示すものとされています。
北極星は、天の王座とも関連付けられており、ゾロアスター教徒にとっては、神聖な方向を指し示すものとして重要視されています。この星の不変性と安定性は、宗教的な教えの中で、宇宙の秩序と神聖な真実の象徴としての役割を果たしています。
また、北極星は旅の道標としても使われ、信者たちが物理的にも精神的にも正しい道を進むためのガイドとなる象徴とされてきました。
映画「スター・ウォーズ」との類似点
ゾロアスター教で語られる神話は宇宙戦争の側面を持ち、SF映画「スター・ウォーズ」の物語と類似したイメージを持つことができます。
中山康直氏がMANAKAリアリティーの講演をする際には、必ずスター・ウォーズのテーマ曲が流れます。
また、彼は、実在の聖徳太子はスター・ウォーズに登場するダース・ベイダーのような格好をしていたと話しています。
善と悪の存在
ゾロアスター教: アフラ・マズダは善の象徴であり、アンラ・マンユは悪の象徴です。彼らは宇宙における善悪の二元的な対立の中心にあります。
スター・ウォーズ: フォースの「光明面」と「暗黒面」が善と悪の対立を象徴しています。ジェダイは光明面を体現し、シスは暗黒面を象徴しています。
終末の戦い
ゾロアスター教: 最終的な善と悪の戦いで、善が勝利し、宇宙が浄化されるという教えがあります。
スター・ウォーズ: 物語のクライマックスでは、善と悪の最終的な戦いが描かれ、正義が勝利するという結末がよく見られます。
選ばれし者の存在:
ゾロアスター教: サオシュヤント(救世主)が最終的な戦いで重要な役割を果たし、善の勝利を導きます。
スター・ウォーズ: アナキン・スカイウォーカーやルーク・スカイウォーカーといった「選ばれし者」が、銀河の運命を決定づける重要な役割を果たします。
ゾロアスター教とスター・ウォーズの関連性について話す中山康直氏
ゾロアスター教解説: 善神と悪神との全面戦争が繰り広げられる終末の世界!
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