龍神様に教えられた天岩戸伝説の正しい受け取り方
龍神様に教えられた天岩戸伝説の正しい受け取り方
前回は、天照大御神の正体はイエス・キリストであるという解釈を紹介しました。
それは、史実から考察した結論でした。
それとは別次元の話として、天岩戸伝説が現代まで語り継がれていることには霊的な意味があると私は考えております。
私は過去にある人物と出会った時に、その人物の背後に龍神の姿を感じ、その龍神様から受け取ったインスピレーションがありました。
その時に、天岩戸伝説には私たちに対して大切なメッセージが込められていることを悟ったのです。
龍神とは縄文の水の神様です。瀬織津姫がその化身とされています。
水とは、天と地を循環し、天から落ちて大地を潤し、私たちの生活を成り立たせてくれているものです。
同様に、龍神は天界と地上界を行き来して、私たちの生活に密着したところまで降りてきて、地に足のついた生き方をしている人々の活動をサポートをしてくれます。
天と地を縦横無尽に駆け巡る龍神は、風の時代の神様でもあります。
風の時代は嘘やゴマカシがきかない時代です。
昔は嘘つきは泥棒の始まりなんて言いましたが、現代風に言えば嘘つきはディセンション(アセンションの反対語)の始まりなのです。
私が龍神様から教えられた天岩戸伝説の意味について、以下に分かりやすい言葉にかみ砕いて紹介させていただきます。
※ ※ ※
ホツマツタエの中ではアマテル(アマテラスの原型)が男性で太陽神、アマテルのお妃がセオリツヒメです。
岩屋の中に閉じこもる天照大御神とは、天岩戸物語が生まれた時代から現代に至るまで全く同じことを繰り返してきた人間の意識です。
それは、男性社会の中で我慢と無理を重ね、自分の命をすり減らして生きている男性たちの意識の反映です。
また、自己の男性性を引っ張り出し、男性社会の中で頑張って生きている女性たちの意識も含まれています。
世の多くの男性たちは、自分自身の統合が出来ていません。
家族のため、組織のため、社会のためと叫びながら、自分の身と心を正体不明の何かに捧げることが正しいと考えています。
ことに、そのリーダーと呼ばれる人たちは正体不明の目的ために孤高になり、敵を作ることも厭いません。
そうすることで自分が周りからカッコ良く見られて、自分の未来のためにもそれは良いことなのだと自分に言い聞かせ、虚栄と不明瞭な希望が彼らのモチベーションになっているのです。
彼らは今ここにある自分の本心を抑圧し、自分に嘘をつき、周りを欺いて、自分の命を削って生きてきました。
結局、そこから何かが生まれたのでしょうか。
昔の豪族や武士、現代のビジネスマン、そして宗教家やスピリチュアルマスター、NPO活動家たちの中にもそのような人たちが少なくありません。
本当は、虚栄を捨てて自由になりたいと思っているにも関わらず、彼らはあまりにも長い間そのような虚構の世界の中に閉じこもって生きてきたので、そこから外へ出ることに対して恐れを抱いているのです。
彼らは自分が言っている事とやっている事の辻褄合わせに四苦八苦し、それでも今までは何とかやり過ごしてきました。
しかし、もはや隠し事やごまかし事が出来ない時代が来てしまいました。
自分に対して正直でない者は、この大転換期に取り残されることになります。
現象的な社会を切り開いていくのは男性たちの役割です。
世の男性たちが自己の真我に対して正直になった時に、岩屋の外に出た状態の真の太陽神となり、新しい地球文明を切り開いていく動力になるのです。
その時に女性たちは月神となり、男性たちにエネルギー的なサポートをする働きとなるのです。
天岩戸物語の中に登場する長鳴鳥（ながなきどり）が教えていることは、我慢という重い想念を全部吐き出してしまいなさいということです。
アメノウズメが教えていることは、自分に対する嘘で着飾ったその服を脱ぎ棄てて自由であれということです。
タヂカラオが教えていることは、男性の真の意思の力で「恐れ」を解き放ちなさいということです。
アメノコヤネとフトダマによって天照大御神の前に差し出された八咫鏡(やたのかがみ)が教えていることは、今ここにあるそのままの自分を愛しなさいということです。
※ ※ ※
私の感性に合う天岩戸物語の読み聞かせが「神社チャンネル」にありましたので、その動画を冒頭に貼らせていただきました。
鎌田小東二著「超訳古事記」の翻訳を採用しているそうです。
アメノウズメの姿が美しく語られていることに私は感動しました。
(やしろたかひろ)
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