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メタバース ― 私たちは何者なのか?

メタバース ― 私たちは何者なのか?

アバター

フェイスブック、社名を「メタ」に変更 仮想空間「メタバース」に力

SNS世界最大手の米フェイスブックは28日、社名を「メタ」に変更すると発表した。同社は「メタバース」と呼ばれる仮想空間分野への巨額の投資を発表しており、メタバースに注力する姿勢を鮮明にした。

2021年10月29日 朝日新聞


メタバース(Metaverse)とは何か? ということですが、ウイキペディアでは以下のように説明されています。

『メタバースの本来の意味は、インターネット上に構築された仮想の三次元空間であり、利用者はアバターと呼ばれる自分の分身を介して仮想空間に入ることでその世界の探索・他の利用者とのコミュニケーションを図ることができ、その他にも仮想世界内の仮想通貨を用いた買い物や、サービス内で商品を制作して販売する経済活動ができたり、利用者自らが作ったゲームなどの、さまざまなコンテンツを楽しむこともできるとされる。』

メタバースは一般的に仮想空間や仮想現実などと言われていますが、「メタ」は「超越した」という意味の接頭辞、「バース」は「ユニバース」を表わし「宇宙」のという意味です。
すなわち、メタバースを直訳すると「超宇宙」になります。

最近のオンラインゲームの主流はメタバースです。

ユーザーは自分のアバターを使って、仮想空間内でイベントを開催したり、物品を販売したりすることもできます。
また、銀座の一等地の地価が高いのと同様に、仮想空間内で集客力のあるような場所には価値が付き、仮想空間内の土地が実際に高額で売買されています。
VRゴーグルを装着すると空間の領域が広がり、よりリアル感が増します。
そのうち、企業の会議やシンポジウムなども仮想空間内で頻繁に行われるようになるかもしれません。
もはや、メタバースはゲームの領域を超えて新しい日常空間になりつつあるのです。


サンドボックス


ここからさらに話は飛躍しますが、実は私たちが現実と考えて生きているこの世界こそが、何者かが作った仮想空間そのものではないのだろうかという説があります。これを「シュミレーション仮説」と言います。
映画の「フリー・ガイ」や「マトリックス」はシミュレーション仮説を元に作られたものです。

シミュレーション仮説は、量子力学の考え方とも非常に似ています。
量子力学では、この世の中にあるものはすべて物質でもあり波(波動)でもあると考えます。

過去の物理学では、まず初めにある場所に物体が存在していて、私たちは後からそれを見に行くことで確かにここにあると認識するのだと考えてきました。
しかし、量子力学では、私たちがその場所に行って観測するまでの間は、そこには何も存在していないと考えるのです。

この世のすべてのものは、それを観測する者がいて初めて形のある物質として現れるというのです。
観測者の行為によって新しい場面が次々に現れて切り替わっていくというのは、まさにテレビゲーム内の世界と同じです。


サンドボックス


テレビのエンターテーメント番組で人気の関暁夫氏は、この世界の創造主は高度なテクノロジーを持った宇宙人「クババ」であると話しています。
つまり、私たちの存在は、テレビゲーム内に人工的に作られた意思を持つキャラクターに過ぎない!?

しかし、私はシュミレーション仮説の考え方そのものには共感しているのですが、宇宙人創造主説については懐疑的です。
仮にそのような仮想空間を作ることが出来るほどのテクノロジーを持った宇宙人が存在しているとしても、彼らにそのようなテクノロジーを実行しようとする動機があるでしょうか?

だとしたら、この世界を作ったは何者なのか?
いったい私たちは何者なのか? Who We Are? 
ということになります。

これは永遠に解けない謎かもしれませんが、その答えに近づくためには、私たちの意識と現実との関係について深く考えてみる必要がありそうです。

このようなテーマに関心のある方は、ぜひ下記の映画上映会にご参加ください。

(やしろたかひろ) 

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