グレートリセットとは何か、デジタル通貨との絡みは?
グレートリセットとは何か、デジタル通貨との絡みは?
グレートリセットとは、私たちが今まで当たり前と考えてきた社会と経済のあらゆる仕組みを刷新することです。
世界経済フォーラム(WEF)が、2021年5月に開催するダボス会議のテーマを「グレートリセット」にすると発表したことから、この言葉が話題になりました。
グレートリセットが必要になった理由について以下解説します。
今の世界経済は、アメリカのドルを基軸通貨として構築されています。
アメリカはサウジアラビアをはじめとする中東地区を実質的に支配し、各国が石油を買う時にいったんドルを咬ませなければ買えない仕組みを作りました
また、各国の人々が海外送金をする場合に、SWIFT(スイフト)といっていったんドルを咬ませなければ送金出来ない仕組みを作りました。
このような仕組みを構築したことによって、アメリカが世界金融の覇権を握ることが出来たのです。
ところが、最近ではCO2削減が叫ばれ、石油経済を終わらせる風潮が起きてきました。
さらに、仮想通貨やデジタル通貨が開発されはじめてSWIFTというシステムの価値も無くなってきています。
こういう流れで、アメリカ中心に世界が回る時代は終わりを告げようとしています。
今の金融システムは、国際決済銀行(BIS)の下に各国の中央銀行が連なり、各国の中央銀行の下に一般の銀行があるというピラミッド構造を作っています。
経済成長とは、このような構造の中で企業が銀行から借金をして金利を支払っていくという循環が続いて金融市場が拡大することです。
それがうまくいっていた時代では労働者はひとつの企業で一生働くことよって給料が上がっていったので、25年、30年といった長期の住宅ローンも成り立ちました。
ところが、バブルが崩壊して経済が悪化した日本が2000年前後にゼロ金利政策を実施して以降、欧米諸国もゼロ金利、マイナス金利を実施するようになったため、既存の金融システムが意味を成さなくなってきたのです。
さらに今、パンデミックが各国に大規模な財政出動を強いており、各国の中央銀行がお金を大量に刷って市中にばら撒いています。
世の中にお金の量が増えていっているのでこのままいくとバブルになりますが、しかし、お金の供給量の増加に経済成長が追いついていないので、このままではシステムが破綻していきます。
またさらに、これまで人間がやってきた仕事のかなりの部分をAIやロボットが代わりに行う時代がまもなくやって来ます。
そうすると人々の仕事がなくなり、ある意味で世界は失業者だらけになってきます。
そうなると、人間が労働をして賃金をもらうことによって消費が生まれ、経済が発展していくという仕組みも成り立たなくなってくるのです。
これまでの金融システムはもはや持続可能ではなく大改革する必要性があることを、世界の支配者層が認識しています。
そして、今の社会全体が金融システムを土台として作られているので、金融システムが変われば世の中全体が変わるのです。
グレートリセット後の世界で、重要なツールとなるのがデジタル通貨です。
お金のデジタル化は、ベーシックインカムがスムーズに運用される条件になります。
お金がオンラインで管理されることによって誰がどれだけのお金を所有していて、お金がいつ誰から誰に移動したのかという状況が明確になります。
つまり個人のプライバシーデータが公的に管理されるわけで、人々の行動が逐次監視されてしまう管理社会になるのか、あるいは高齢者などが安心して暮らせる見守り社会になるのかが問われてきます。
当初は、デジタル通貨と今までの紙幣が併用されるでしょう。
いずれは紙幣がなくなり、デジタル通貨が期限付きになる可能性があります。
期限付きとは、商店のポイントのように、例えば今回配られたベーシックインカムは○月○日までに使い切らないと無効になりますというものです。
お金に使用期限を付けることによって、今までのように大量のお金が貯蓄に回されたり、あるいは人にお金を貸して金利で稼ぐという商売が成り立たなくなるので、お金の目的は物やサービスを流通させることに限られ健全な意味で経済が活性化します。
このように、グレートリセットとは破壊と創造のプロセスを意図的に実行することなので、当然に抵抗勢力が存在することになります。
今、特にコロ〇以降に世の中で起きている様々な混乱は、世界の支配層が二つの勢力に分かれて対立したり、逆に協力したりしている中で起きている可能性があります。
(やしろたかひろ)
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