弥栄-いやさかの会

家に侵入してきた強盗を溢れる愛で改心させた人の実話 -あなたはどう考えますか?

家に侵入してきた強盗を溢れる愛で改心させた人の実話 -あなたはどう考えますか?

強盗


TikTok内に、「家に侵入してきた強盗を溢れる愛で改心させた人」というタイトルが付いている動画があります。4万6千件ものいいねが付いていました。
ピアニストとして著名な西川悟平さんが、ニューヨーク在住時に自宅に二人組の強盗に入られた時の体験談です。

強盗たちに対して恐怖心を抱きながらも、彼らの後ろ姿に哀愁が漂っているのを見て、「この人たちは、こうやって生きていかなければならない人たちだったんだな」と思い、抱きしめたい気持ちになって接していたら、次第に相手が心を開き、その強盗たちとお茶を飲みながら会話をしてその夜を明かしたという話です。
西川さんは警察には通報しませんでした。

さらに、西川さんとの出会いがきっけとなり改心して真面目に働いていたその元強盗を、西川さんが自分のコンサートに招待したという後日談があります。

この動画の最後には「自分を正当化しようとする前に、相手を理解しようとするとうまくいく」という教訓の言葉で括られています。
⇒ TikTok 該当ページ


有名ピアニストと強盗が互いに学び合ったという、美しい出会いの物語でもあります。
スターシードの人たちは、この話に共感できると思います。

ただ、これは西川さんの人格がしっかりしていて、うまくいった例です。
現実問題として、もし自分の自宅に、後ろ姿に哀愁漂う強盗が入ってきたら、この動画を観た時と同じ感情が芽生えて、同じような行動ができるでしょうか。
私の場合には、おそらくすぐに警察に通報しようと思うだろうと思います。
強盗事件の中には、殺人に至ってしまうケースも多いです。自分や自分の愛する人が、その強盗に殺されてしまったらどうでしょうか。


さて、ここで話題を変えさせていただくことになります。
私に一貫している思想として、死刑制度には異議があります。

それは、西川さんの話の中にもあるように、私は凶悪犯罪事件の報道を聞くたびに「この人は、なぜこういう生き方をしなければならなかったのだろうか」ということを考えてしまうからです。

実際に犯罪者の生い立ちを探ってみると、国に関係なく、年齢にも関係なく、必ずといって良いほど何らかの苦悩の人生を送ってきています。
それは、子ども時代の親からの虐待体験や、社会からの偏見や差別、貧困などです。海外では戦争や貧困が原因になっていることが多いでしょう。
ことに子供時代のトラウマは、大人になっても心の傷となって残ることが多いです。
結局、犯罪者を作っているのは、家庭環境を含む社会全体だということになるのです。


泣く子


死刑制度というのは、犯罪を犯した個人に全責任を負わせて、物事を「お手軽に」処理して一件落着とするための制度です。

もし、その犯罪者が子供時代に親に虐待されていて、そのことが本人の人格形成にネガティブな影響を与えていたとしたら、本人と一緒にその親も一緒に裁かれなければ平等とは言えません。
さらに、その親が虐待者になってしまった原因がもし貧困や差別だったとしたら、貧困や差別を社会に産み出した政治や制度の問題が問われるべきであり、その政策責任者が何らかの制裁を受けなければ平等とは言えません。
そのように考えていくと、犯罪の原因というのは奥が深く、決して犯罪を犯した本人だけの問題ではありません。それを、本人だけを極刑に処して「お手軽に」済ませて良いものでしょうか。

犯罪者に懲役刑を与えるというところまでは、もしかしたら愛のムチかもしれないと私は考えています。そこから本人が再び頑張って、立ち直るということもありうるでしょう。
しかし、人生を強制的に終わらせてしまったら、それは決して愛のムチにはなりません。
その人を犯罪者に仕立てた社会の中で、どこかに責任逃れがあるように思います。


ただ、殺されてしまった被害者の身内の人たちの心情を考えれば、犯人が極刑にならなければ納得できないという場合が多いと思います。
しかし、極刑になれば納得して許せるものでしょうか。
仮に終身刑が導入されたとしても、刑務所の中は三食付きですから、そのことに納得のいかない遺族もいると思います。
考えられる策として、例えば殺人を犯した者は、遺族に対して何か別の方法で、例えば一生かけて金銭などで償わせるといった方法もあるのではないかと思うのです。


サイクリングする子供


私は、小学生時代に、一緒にサイクリングなどをして遊び仲の良かった友達がいました。
彼はとても正義感があり、いじめられている子を見ると助けに行くようなとてもいい奴でした。
彼が途中で転校してしまい離れ離れになってしまったのですが、その後に風の噂で、彼は大人になってから暴力団の組員になり、銃撃戦で亡くなっていたことを知りました。
彼の人生に何が起きていたのか、今となっては知る由もありません。

(やしろたかひろ)

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