日本人の祖先は朝鮮半島から来たのではない、という無意味な論争について
日本人の祖先は朝鮮半島から来たのではない、という無意味な論争について
学生時代の私は、国語が大好きで数学が大嫌いという典型的な文系の学生でした。
国語は人の心理や感情を扱い、数学は三次元的な事柄を扱う学問です。
その決定的な違いは、国語は問いに対して正解というものが無く、逆に数学はたった一つの正解があるという事です。
理数系の仕事を挙げてみると経理や設計、エンジニア、科学系の研究者といったものがあり、確かにこれらの仕事に曖昧さを許してしまうと問題が生じてしまうことが多いですから、数学という学問の必要性を否定することはできません。
私が学生時代にもう一つ好きだった科目が歴史です。
歴史は遺跡や文書の新たな発見や年代測定技術の発達やなどによって後から謎解きのように少しずつ分かってくる面白さと、それでも100%までの真実にはたどり着けず私たちの想像力を掻き立てるという面白さがあります。
最近、理数系の頭脳をお持ちの学者の先生方が、日本の古代史に関して論争を起こそうとしている事を私は残念に思っています。
日本人の祖先が朝鮮半島から来たと考えるのは間違いであり、逆に日本人が大陸に渡って文化を伝えたのだという主張をしている方がいるのです。
日本人の歴史の中でいつの時代の話をされているのかよく分からないのですが、いずれにしてもそれは正解でも不正解でもないピント外れの主張だと思います。
私は、そういう主張をする人たちは、日本と韓国の仲が悪い現状の中で民族主義的な感情を学問の世界に持ち込んでいるだけのような気がしてなりません。
人類の発祥はアフリカにあるというのが定説です。いわゆるアダムとイブの話です。
類人猿から徐々に人間に進化したのか、それとも宇宙人による遺伝子工学によって人間がつくられたのかという話はここでは置いておきます。
ニホンザルが進化して日本人になったという説は存在していないので、本質的な問題はアフリカで誕生した人間がどのようなルートを経て日本へたどり着いたのかということになります。
客観的な視点で考えれば、朝鮮半島を経由して日本へ渡ってくるのが最も容易なルートだったのではないかと思われます。
朝鮮半島と九州の間には対馬と壱岐があります。
対馬には阿麻氐留神社があり太陽神を祀り、壱岐には月読神社があり月神を祀り一対になっていて、古代の人々は日本と大陸を行き来する航海の無事をこれらの神々に祈っていたと考えられます。
日本から朝鮮や中国へ渡り、あちらに定住した人たちも大勢いたでしょう。
また、朝鮮半島経由ではなくもう少し遠くから船で日本へ渡って来た人々もいたかもしれません。
文化的な成り立ちで言えば、弥生時代以降に渡来した古代ユダヤの流れをくむ人たちがその後の日本史に大きな影響を及ぼしています。
それ以前には縄文時代がありましたが、さらにその前の旧石器時代、約4万年前に日本列島に始めてホモ・サピエンスが現れたと言われています。
当時は大陸の形状が今とは違っていたことが確かなので、朝鮮とは別の場所からも多くの人々が日本列島へ入っていた可能性があります。
あるいはムー大陸が存在していたと仮定するならば、そこを経由して来るルートもあったかもしれません。
北海道はアジアと陸続きで、半島の一部だったと言われています。
縄文以前の超古代人については不明な点が多いのですが、おそらくアジア大陸から来た人たちとムー大陸(レムリア)から来た人たちとが混在していたのではないかと私は考えています。
「先住民」という言葉をどのように定義するのかにもよりますが、このように考えていくと、日本の先住民は世界中から渡って来た人たちの集合体であると言うのが適切ではないでしょうか。
現存している日本人はそれらの混血であり、ある人はユダヤ人の遺伝子を強く受け継いでいて、またある人はレムリア人の遺伝子を強く受け継いでいるというような事になるでしょう。
結論として……
日本人の祖先は何者なのか? という問いの答えを言うと、
その答えは一つではない
まだ分からないことも多い
だからこそ、あなたの想像力を膨らまそう!
です。
偉い先生方によって歴史のロマンの中に民族争い的な感情が持ち込まれ、論争のネタにされて欲しくはないものです。
(やしろたかひろ)
参考記事
海に挑戦した最初の日本列島人- NHK解説委員室
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