弥栄-いやさかの会

【生成化育と麻の葉模様】古代日本に終末論が無かった理由

【生成化育と麻の葉模様】古代日本に終末論が無かった理由

手まり



世界の多くの地域の古い伝承や宗教の中に、人類が滅亡の危機に陥るという予言があります。
しかし、日本では縄文時代の文化や古神道の中にそのようなものは見当たりません。

弥生時代以降の文献では竹内文書の中に終末論があるのですが、それは天皇を崇拝しなければ世界が滅ぶという内容で、当時としてはかなり異端の思想家が書いたものと考えられます。
平安時代になって、もともと外来宗教であった仏教の世界観の中で末法思想の広がりがありました。

今回は、古い日本に終末思想が無かった理由について考察したいと思います。
麻の葉模様と関係のある話になります。


終末論の背景には、善悪二元論と、神を人間の外側に置く西洋的な思想があります。
ことに男性性が強い社会では、常に何かと戦って自分の命を落とすという恐怖があるので、終末思想が広がりやすいのです。

古代ペルシャのゾロアスター教に端を発する「最後の審判」とは、人間が悪業を重ねて悔い改めない状況が極限に達した時に、神の決断によって地球レベルの自然災害が起こされるという考え方のことです。

超古代に二つの文明が滅んだといわれていますが、それらは決して天罰のようなものではなかったと私は考えています。

アトランティスにはテクノロジーが発達した文明がありましたが、彼らがそれを正しく使わなかったために、致命的な事故が発生して自滅しました。
レムリアにはアセンションを目指した文明がありましたが、その途中で人々の意識が二元論に偏ってしまいバランスを崩したため、彼ら自身の集合意識によってリセット(やりなおし)が選択されて、私たちの文明にその意思が引き継がれました。

ホピ族にも終末思想があるらしいですが、バシャールによるとホピ族はレムリアの末裔であるといいますから、ホピ族の終末思想はレムリアの過去の記憶のことを語っているのではないかと私は考えています。

※関連記事:レムリア文明はなぜ海中に沈まなければいけなかったのか?【文明の目的】

では、私たちの文明は、現在どのような状況にあるでしょうか。
少なくとも縄文時代には平和な社会があったと思われますが、それ以降は人間同士の争いの時代が続き、そのネガティブな状況がピークに達したのは第二次世界大戦の時でした。

今後、大規模な核戦争が起きた時に人類滅亡となる可能性がありますが、今のところそのような気配はありません。
現状、私たちの集合意識は自分たちの破滅を選択しておりません。
むしろ、第二次世界大戦以降の世の中は少しずつ良くなってきており、シリウス人のバシャールは、いよいよオープンコンタクトの日が近づいていることを明言しています。

したがって、ネット上で話題になっているノストラダムスの予言、ファティマの予言、聖徳太子の予言(=ゾロアスター教由来)・・・といった外来の終末予言はすべて外れるでしょう。

※関連記事:世界は良くなっている。2025年7月の予言は当たらない

あなたがたの社会には「世界終末時計」というものがあります。あなたがたの自己破滅までどれだけ近づいているかという意味です。
人類の終末まであと1分という概念を捉えなおして、地球外生命体とのオープンコンタクトという衝撃まであと1分という考え方に概念を変えてください。
(バシャール)



苔

古い日本に終末論が無かった理由は、人々が、万物は「生成化育」(せいせいかいく)によって成っていると考えていたからです。

生成とは、自ら生じ、自ら成長しようとする働き。
化育とは、周囲と繋がって助け合うこと。
この考え方を図で描くと、麻の葉模様になります。

宇宙の万物は何者かによって造られた存在ではなく、それぞれが自らの意志で産まれ現れました。(生成)
この宇宙は全てのものが繋がり合い、その繋がりが無限に成長していくようになっています。(化育)

したがって、大いなる何者かの意志によって一部の種が絶滅させられるということはあり得ません。
八百万の神には人間を救ったり滅ぼしたりする働きは無く、それらは役割分担をしながら自然を司るエネルギー体であるので、そのエネルギー体を受け入れて活用するのも逆に拒否するのも私たち個人の意識が決めるのです。


「化育」は、「依存」という言葉に近い意味でもあります。
依存という概念自体はネガティブなものではありません。
生態系における人類は、多様な生物や太陽や水といった自然の豊かさに依存して生きています。

依存には、ネガティブな依存とポジティブな依存があるのです。
自己の力を否定し、他者にすべてを任せてしまうのがネガティブな依存です。

各々が自己の力を信頼し、お互いに援助し合あい、育み合うのがポジティブな依存です。これが「弥栄」(いやさか)の意味となります。
生成化育の世界には孤立がありません。万物がただ単に共存しているのではなく、共生と共栄があるのです。
その意味で、私たちにとって人間関係というのが非常に大切なものになります。


日本人は、生成化育のことを「産霊」(ムスビ)と呼んでいました。
日本神話に登場する造化三神とは、アニミズムにおける生成化育の三つのエネルギーのことです。

『宇宙からやってくるエネルギーがタカミムスビ、地球からやってくるエネルギーがカミムスビ、そして、天地のエネルギーが凝結しているポイントがアメノミナカヌシであり、それが「只今」「この瞬間」となります。』(神道研究家 羽賀ヒカル)

倭
※出典: 漢字/漢和/語源辞典


「魏志倭人伝」の表記で知られるように、古い中国では日本を「倭」(わ)と呼んでおり、縄文の女神・瀬織津姫が登場する大祓詞の中にも「大倭」(おおやまと)という言葉があります。

「倭」という字は、にんべん(人偏)に委(ゆだねる)と書きます。
「委」は、穂先の垂れた稲を表わす「禾」と女性を表わす「女」を合体した文字で、なよやかな女性、すなわち女性性を意味します。
「倭」という文字からは、人々が大自然に生活を委ねながら優しく生きる社会というイメージを感じます。

渡来人が大量に入ってきた弥生時代以降になると、戦乱の世となりました。
奈良時代・元明天皇の時に「倭」から「大和」という文字に変更されたのは、乱れた世を収めるために「和らぎ」(やわらぎ)の精神をスローガンとする必要があったからでしょう。

(やしろたかひろ)

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