【コンクリートが崩壊する】日本の道路、崖地、マンションが危険です!
【コンクリートが崩壊する】日本の道路、崖地、マンションが危険です!
八潮市の道路陥没事故で露呈したことは、日本の都市が造られている土台の脆弱性とコンクリート構造物の危険性でした。
これまでもたびたび、老朽化した水道管の破損や、工事の影響による地下水の流入などを原因とする陥没事故がありました。
しかし、幸いにも過去のケースでは負傷者がいなかっため、多くの人々の記憶から忘れ去られていたのではないでしょうか。
下水道の耐用年数は、コンクリート管・鋳鉄管で約50年です。
現在、築50年以上の下水道管が全体の約25%を占めていると言われており、これから全国で漏水や道路陥没事故が多発する可能性があります。
今の技術で、それらの改修工事をどうやって進めていくのでしょうか?
さらに懸念されるのは、高低差のある土地や崖などで土が崩れるのを防ぐために設置されている擁壁です。
擁壁の耐用年数は鉄筋コンクリートで50~100年、コンクリートブロック擁壁で30~50年です。
日本は傾斜地が多いため擁壁が数多く設置されており、それらが老朽化したところに大雨が降ったり、大きな地震でも起きれば崩れ落ちる可能性があります。
またさらに、鉄筋コンクリート造のマンションの寿命は、定期的にメンテナンスを行っていたとしても60年ぐらいです。法定耐用年数は47年です。
所有者の合意と共同費用負担で、適切な時期に建て替えがうまくできるのかが甚だ疑問です。
このような構造物の相次ぐ老朽化によって、非常に近い将来、首都東京を含めた全国の都市機能が麻痺することすら想定することができるのです。
近代技術は私たちの生活を豊かにしてきましたが、それは不完全なものであり将来に不安を残すものでした。
日本の人口は減少していますが、マンション業者やハウスメーカーは新築物件を建てて売り続けなければ会社の存続ができません。
企業が次々と新築住宅を建て人々に住み替えを促すため、全国に空き屋が増え続けて地方では過疎化が進み、東京の都心でもゴーストビルのようなものが発生しています。
老朽化した空き家が増えれば、景観が悪くなるのみならず火災や犯罪の危険性なども増大します。
今は、人々の暮らし方の見直しが必要なタイミングです。
都市計画の見直しと都市人口集中の解消、ローコストでの建て替えが容易な住宅建設を促進するなど、国家と自治体レベルでの対策と大衆の意識改革が必要でしょう。
(やしろたかひろ)
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