弥栄-いやさかの会

日本の食糧が危ない!令和の百姓一揆、農家デモが日本の中高年を目覚めさせるか?

日本の食糧が危ない!令和の百姓一揆、農家デモが日本の中高年を目覚めさせるか?

農家デモ

日本の農業が衰退しています。
その原因には複数の要因が絡み合っていますが、その起点は戦後に遡ります。
GHQによる占領政策と、その後も続いたアメリカによる食糧の輸入圧力、そして戦後80年が経過しても依然として変わらない政治のあり方が影響しています。

占領政策により農地解放という名目で、農業の大規模経営者が居なくなりました。またその後も、農業法人や大規模農業を推進するための制度が整備されませんでした。
農地の集約化が進まなければ、効率的な生産や機械化が難しく国際競争力が低下します。

さらに、占領政策により日本人の食の欧米化が進められ、アメリカで生産過剰気味だった小麦が日本に大量に入ってくるようになり、これが日本の稲作農家に打撃を与えました。

このような経緯を経て、現在、農業に若い世代の従事者が減少し、農地の休耕放棄が増えることで国内生産量が減少しています。
さらに、気候変動や戦争などの影響で世界的な食糧供給の不安定が生じ、米や野菜の価格高騰が起きています。


これまで何十年も我慢をし続けてきた層の人たちが、ようやく声を上げる時が来ました。
すでにヨーロッパ各国でトラクター行進による農家デモが行われていますが、3月30日に日本でも実行されます。

クラウドファンディングで資金が集められ、全国各地から東京に農家のトラクターが集結し、デモ行進が行われます。
青山公園を出発して恵比寿、原宿、渋谷から代々木公園を回る予定ということです。また、同時多発的に全国各地でも同じような行動が取られるようです。

「今のところトラクターが30台くらいと徒歩のデモ行進をします。本当は100台規模でやりたいんですけど、都内だとその場所がないみたいですね。僕にとってトラクターは神聖なものですから、しめ縄をして臨むつもりです。おにぎりの被り物をしたり、牛の着ぐるみ姿で来るって人もいます。」

「2022年に農水省が公表した統計によると、おもに水田で耕作している農家の農業所得の平均はわずか年1万円でした。時給に換算すると10円です。」

「農機具も離農する人が増えているのでオークションサイトなどで探すと、数百万円以上するトラクターが10万円程度で売られていたりします。それに離農した人の中には『使えるものは持っていけ』と農機具も譲ってくれる方もいました。」

※出典: 集英社オンライン



先に行なわれている「財務省解体デモ」(増税反対デモ)は、Z世代と言われている若者たちが主導しています。
増税問題についても、GHQに押し付けられた財政法4条を、財務省と政府与党が今なお頑なに守ろうとしていることが要因になっています。

国民の意見が真っ二つに分かれた安保法制デモの時とは違い、減税、消費税廃止、現金給付といったことは国民の誰もが望んでいるものです。
ただ、現実問題として財源は大丈夫なのだろうか?と政府の台所を心配している人たちが、高齢者層を中心に一定数の割合でいます。

しかし、私はそれは大丈夫だと考えている立場です。
物資の生産と供給、そして通貨発行との関係を、「財源」という概念ですり替えて考えること自体が間違っているからです。

その根拠については、こちらの記事にまとめてあります。

【戦後レジーム】減税が出来ない財務省の根源にある問題


営利企業ではない政府が収支(プライマリーバランス)を黒字にするために日本の農家を赤字にして、私たちが食糧危機に追い込まれるような「財源論」は本末転倒なのです。

今の中高年は、学校やマスメディアを通してGHQの方針を教え込まれた世代です。
一方で、最近は若い人たちほど、ネットの影響で学校やマスメディアが教えてくれない知識を持っています。
ネット弱者である中高年層は、「国の借金」という言葉に騙され続けているのです。

しかし、まもなく行われる令和の百姓一揆・農家デモは、自分で農業を営み日本経済の実態を肌感覚で分かっている中高年層が主導して実施されます。
この農家デモが、これまでなかなか目覚めることのなかった全国の中高年層が目覚めるきっかけになればと期待されます。

青山繁晴: 政府がプライマリーバランスの黒字化を目標にするのはお笑いのような話、戦後80年GHQからの独立後も変わらない自民党

(やしろたかひろ) 

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