政治とは、「正解がない」二者択一を積み重ねること-スピリチュアル社会学【いやさかの会】
スピリチュアル社会学
スピリチュアルとは生活すること。私たちが三次元と認識しているこの世に生きていること自体が、すでにスピリチュアルな状態です。この現実社会をしっかりと生きることで、人は霊的にも成長していきます。
政治とは、「正解がない」二者択一を積み重ねること。
以前に、「道徳」というキーワードがついて、ネットで話題になった4コマ漫画があります。
調べたところ、これはアメリカの政治哲学者・倫理学者でハーバード大学教授のマイケル・サンデル氏の講義内容の一部を漫画にしたものだということがわかりました。
これです。
「最終的にたとえ1人が死んだとしても5人が生き残るほうが良い。これが帰結主義者の道徳的根拠の一例だ。
帰結主義者の道徳的根拠は、自分たちの行動の結果に左右される世界である。
しかし我々はさらに突き詰め、他のケースを考察した。帰結主義者の道徳的根拠に確信が持てなかった。太った男性を橋の上から突き落とすことに躊躇した。行動そのもの固有の本質に関連した理由に反応した。
絶対的道徳的根拠は、結果に関係なく、特定の絶対的な道徳要件、絶対的義務・権利に道徳性を求める。
ここで警告する。哲学を学ぶことは、個人的にも政治的にもある程度のリスクを伴う。
哲学は新しい情報を提供することによってではなく、新しい見方を勧め、誘発することによって、我々が慣れ親しんだことから遠ざける。
ここにリスクがある。一度慣れ親しんだものが見知らぬものに変わると、二度ともとに戻ることはない。これは個人のリスクである。
では政治的リスクとは何か?
政治的哲学が、君達を良いというより、むしろより悪い市民にする、またはより良い市民にする前により悪い市民にする可能性を考慮しなければならない。
なぜなら、哲学とは、距離を生じさせ、活力を弱める行為でさえもあるからだ。」